(元)アイドルヲタクとして定期的に叫びたい。アイドルの恋愛について。

もうなかなかの年だけどいつなのかなーと思いながらここ数年を過ごしてきたが、ようやく乃木坂の白石麻衣が卒業するらしい。

 

現状客観的にみて日本一のアイドルグループの中で長らく中心的存在だったまいやんがついに引退するというインパクトもさることながら、8年間ノースキャンダルということも話題になっているみたいだ。

 

ここでいうノースキャンダルというのをわかりやすく言い換えると、まあ反社会勢力との闇金の授受がスキャンダルになるアイドルというのはあまりいないので要は

「(少なくとも表立っては)8年間恋愛我慢した!えらい!!」

ということなのだろう。

 

 

さて。

個人的にツイッターやリアルで普段から繰り返し言っていることだが、まいやん引退という大きな出来事に便乗して改めてブログの記事にしてまで言いたいことがある。

 

 

「アイドルの恋愛禁止の風潮、もうやめませんか!!!!!」

 

 

実は表立って「恋愛禁止」というルールがファンに見える状態で明文化されているアイドルグループというのはそれほど多くはないのだが、実際のところ恋愛が明るみに出たら謝罪や謹慎をするアイドルが多いし、ヲタクも暗黙のうちにそれを当然と思っているところがあるので、恋愛禁止の規定があろうがなかろうが少なくとも「風潮」は存在するといえる。

(まあファンには発表しないけど事務所との契約なり口頭の指示なりで恋愛禁止を義務付けてるってところが多いのかもね。)

 

あるアイドルのイベントで、「タイプについて語る」みたいな話題を見たことがあった。

 

キラキラした表情で一通り思うところを語った後、我に返ったように慌てて「もちろん想像ですよ」とか「好きなキャラの話ですからね」とか付け加える彼女らを見たとき、ああ、そりゃ恋愛に興味あるだろうに、よっぽど抑圧されてんだな〜というのがひしひしと伝わってきて、ひどくやるせない気持ちになってしまった。

 

 

というか、もしまいやんが19から27までの8年間一度たりとも恋愛してなかったら、ヲタクの皆さんはどう感じるのだろうか。僕からしたらそっちの方がよっぽど怖いのだが。

 

 

また、この風潮の大きな共犯者が週刊誌などのゴシップメディアである。

 

 

ゲス不倫とかいうニュースの時はこぞってもてはやされた某週刊誌が、小室哲也を引退に追い込んだとかで手のひら返しで叩かれていたが、今でも廃刊に追い込まれるどころか、方針を変えるそぶりすら見られないところを見ると、結局その手の低俗なニュースを喜んで見る低俗な読者が一定数いるということだろう。

 

週刊誌のゴシップ記者は知る限り最も卑劣な忌むべき職業であると中学生の時から思っている僕は、そんな気分屋な世間の手のひら返しを冷ややかな目で見つめるばかりであった。

 

 

 

まあ「嫌でも注目される存在であるアイドルが道端だの店だの公共の場でちゅっちゅしてたら、そりゃ話題にもなるし写真撮られてツイッターにあげられるバカもいるだろうな。そこんとこはプロとして自覚持てや」

という論理はわかる。有名税みたいな言葉は嫌いだが現実問題として注目されてしまうのだから自衛しないとどうしようもない。

帽子やマスクまで付けて顔が見えない格好までしたところを、ストーキングしてくる記者にマンションに入ろうとしている一瞬を写真に収められて報じられるというのは、果たしてプロ意識の欠如なのだろうか。

 

 

恋愛禁止の大義名分として、アイドルは夢を売る仕事であるからヲタクの夢を壊してはいけない、というのはよく言われるが、若い女の子を付け回して隙を狙って写真を撮って晒しあげることを生業にしている方々こそが、夢を壊している主犯なのではないかと常々思ってしまう

 

 

アイドルは、可愛い。

可愛い子がいたら、好きになる。

好きな子に彼氏がいたら、悲しい。

そこまでは当然のことだ。高校の大部分をアイドルと結婚しようと思って過ごした僕なので、痛いほどよくわかる。

 

 

 

だが、ヲタクだってよく知っているだろう。

可愛い子には、たいてい彼氏がいる。

これもまた自明の理なのだ。

アイドルは職業である。お金を

ヲタクが買っているのは、CDであり、チケットである。

彼女らが歌う曲であり、彼女らが作るステージであり、彼女らとの束の間の会話である。

彼女らの身体を買っているのでも人生を買っているのでもない。

 

もしどうしてもアイドルの全てを手に入れたいのならば仕方がない。方法はある。

 

彼女の人生を実際に買うといいだろう。人にもよるが、年収9桁や10桁あれば不可能ではないはずだ。

 

 

その覚悟もない、どこにでもいるヲタクが、恋愛なんて許さないぞ!!といくら思っても、まあアイドルにしたって金ヅルは大切だから表向きは彼氏がいないふりをして機嫌をとってくれるかもしれないが、所詮それ以上の何者でもない。ヲタクは肝に銘じておくべきだと考える。

 

 

 

 

 

もっとも、だんだんとそんな古き悪しき伝統に縛られないアイドルも出てきており、喜ばしいことだ。

少し前の話になるがNMBの須藤とかいうアイドルが総選挙の発表の場で結婚宣言をして話題になっていたのは記憶に強く残っているし、最近でいうとBiSHのアイナ・ジ・エンドは恋愛報道が出て認めたし、でんぱ組.incのセンター・古川未鈴は漫画家の男性と結婚した。いずれも現役アイドルの話である。

 

流石に21世紀の恋愛禁止のメッカともいえるだろう48グループの須藤はヲタクやOGから批判的なことを言われていた記憶があるが、あとの2人についてはヲタクたちも悲しみながらも概ねその結婚を祝福していたように記憶している。

 

 

そう。それでいい。そしてそれがいい。

 

いつかは、アイドル界みんな、そうなればいいと願っている。

 

 

 

 

恋愛したアイドルを叩き、恋愛しなかったアイドルを持ち上げるの、やめませんか?

 

アイドルが恋愛したって、まーいーやん。